館山市立神余小学校PTAブログ

いすみ鉄道株式会社 鳥塚亮氏 特別講演会

12月8日(日)いすみ鉄道株式会社代表取締役 鳥塚亮氏をお迎えしての特別講演会が
神余小学校で開催されました。

寒い中、100名を越えるたくさんの方々にお集まりいただきました。
小さな小学校のランチルームは、地域の方や保護者でぎっしりいっぱいです。

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講演の前の15時頃から、ブログ管理委員会制作の『写真でみる神余小の歴史』を上映しました。
普段PTAの活動を支えてくださる地域の方々に感謝の気持ちをこめて、スライドショーによる
ショートムービーを作成しました。

昭和5年頃から現代までの学校の様子のスライドショーに、写真が移り変わるたび
「え〜、あれ私!?」「これは○○か!?」「お母さんいたぁ!」など、ざわざわとどよめきが起きていました。

昔からの学校の姿を、ノスタルジックな思い出と共にこうしてたくさんの方に見ていただけたのは、
大変意義があったことだと感じました。

そして10分の休憩をはさみ、鳥塚亮氏が演壇に登場しました。

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鳥塚亮氏とは、外資系航空会社勤務から公募でいすみ鉄道の社長に就任。
ご自身も生粋の鉄道マニアであり、そのマニア感溢れる経営戦略でいすみ鉄道を廃線から救い、
存続させたという経歴の持ち主。

今回はご自身のいすみ鉄道での経営戦略や思いを語ってくださいました。

まず、日本におけるローカル線問題について。

日本では、たくさんのローカル線が廃線の危機に瀕しています。
どこの地域でも「乗って残そう ○○線運動」を展開するのですが、それで生き残ったローカル線は一つもない。
まずこのやり方ではダメだと思っていすみ鉄道に来たそうです。

いすみ鉄道に来てみると、駅に地元の人が自主的に集まり、ボランティアで掃除して花を植え、
勝手にペンキを塗ったりなどしている。

話してみると「何とかいすみ鉄道を残したい。駅がなくなるとさみしい。昔から乗ってるから」と言う・・・

「田舎の風景を守りたい」という、地元の方の郷土愛がひしひしと伝わってきて、
「このような尊い人たちの努力が報われないような世の中は良くない」と強く思ったそうです。

それでは、どうやって残すか?

鳥塚氏は、「乗って残そうではダメだ、観光鉄道をやろう」と考えたそうです。
そしてまず発案するのが、あの「ムーミン列車」です。

車体にムーミンのシールを貼っただけの列車が、テレビや雑誌で大きく取り上げられました。
キャラクターで愛着を持ってもらえる車体や、スタンプラリーが、アンテナ感度の高い人たちや女性、
子どもたちにアピールしました。
地元の人たちも、応援団を作って応援してくれました。

その後も鳥塚氏は次々と、「芸能人と記念撮影」「AKBコンサート」「ジャニーズJr.ランド号」など
メディアに訴える作戦を取っていきます。
その結果、いすみ鉄道は存続が決定しました。

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それ以降は、鉄道ファンに訴える政策です。
昭和40年代の古い鉄道の車体をとても安く手に入れて走らせました。
昭和を懐かしむ、たくさんの鉄道ファンがこの車体を見ようと押し掛けます。

国鉄時代の再現で輪っかの交換をしたり、同じ頃の車体のオート三輪やボンネットバスを並べてみたり、
フォークソング列車や車内レストランなど、鉄道ファンが「子どもの頃を思い出すような」懐かしい風景を
次々と作り出しました。

また、子供たちのために駅に雪を運んだりもしました。
「こうして駅で過ごした子どもたちは、少なくとも、駅を汚したりするような大人にはならないだろう」と。

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「日本の風景にローカル線は必要」「このローカル線の走る風景を守りたい」と言う鳥塚氏。
そして、この日本の風景を残すために鉄道が持つ可能性に触れ、講演は終了しました。
質疑応答も活発で、心に残る良い講演会となりました。

個人的な感想ですが、いすみ鉄道のある大多喜と同じように、ここ神余でも、学校の周りの草を刈り、
たった一人その道を通って通学する子どものために旗を持って見守り、田のくろに集まって子供たちの
走る姿を応援するような「尊い人たち」に出会うことがたくさんあります。

また、春には桜が咲き、秋には稲穂が垂れる通学路をランドセルを背負った子どもたちが歩く姿、
横断歩道で停まってくれた車に大きな声でお礼を言う姿などは、本当に残したい風景です。

そのような気持ちを持った方々の想いが無にならないような社会、そのような風景がなくならない社会こそが、
これからの日本が目指すべき姿なのではないかと思いました。

今日は素晴らしい講演会をありがとうございました。

(や☆け)

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  1. 2013/12/09(月) 12:18:17|
  2. 未分類

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